聖なる ズー。 開高健賞「聖なるズー」濱野ちひろさんインタビュー セクシュアリティーの未来示す|好書好日

濱野ちひろ

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「身体的にも感情的にも何かが爆発するのを感じた」 「泣きそうで、息がぜえぜえ上がった。 犬や馬と、身体的な性交渉を含めパートナーとして共に生きる動物性愛者の人々、zoophile(ズーファイル)。 日々応答を繰り返すなかで出てくるお互いのパーソナリティーを見出し続ける行為こそが、愛に代わる一つの実践なんだと私は思っています」 それは種を超えてあるものだし、振り返って私たち人間同士にもある。

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このような私自身の発見を書くために、私は、論文だけではなくノンフィクションを執筆する必要があると考えました。

集英社学芸部

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このプロローグを読めば、異種間の性に対する興味本位の本ではないことがわかり、私は思わず引きこまれてしまった。

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だが獣姦に当たる言葉はベスティアリティー(beastiality)で、これはズーフィリアつまり動物性愛とは異なる。 】 ・「秘境」ともいうべき動物との性愛を通じて、暴力なきコミュニケーションの可能性を追い求めようとする著者の真摯な熱情には脱帽せざるをえなかった。

「聖なるズー」書評 人間の定義揺さぶる真摯な問い|好書好日

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「近未来、セクシュアリティーは選ぶことが当たり前になるかもしれない。 フェア• 動物性愛者にとって、「ペット」ではない。

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動物性愛に目覚めたキッカケが違うのはもちろんだ。

人間と動物。愛と性。赤裸々に綴られた『聖なるズー』のトークイベント

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その後、20人以上のズーたちとの出会いがもたらした変化について、著者は次のように語っている。 応援くださいましたらとても嬉しいです。

未知の世界だった。 すると、「動物はうそをつかない。

濱野ちひろ「聖なるズー」

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【選考委員、驚愕! 個人的おすすめ度 3. ジャンルでさがす• 受賞作の決定は、7月中旬とのことです。

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偏見に満ちた日常を見直すキッカケを与えてくれる、素晴らしい本だ。

「僕の初恋は近所に住んでいたオス犬だった」開高健ノンフィクション賞受賞作家が語る“動物性愛”の世界

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海外マガジン• 旧約聖書の中に記された「忌むべき風習」のひとつに「動物との性行為」があり、獣姦裁判が行われた時代もあった。

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動物性愛という言葉から獣姦だけを想像すれば、おそらく多くの読者も「受け入れられない」と村井さんと同じ反応を示すだろう。

濱野ちひろ「聖なるズー」

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人間も生き物ですから、 生き物と動物が愛し合うことは、 正しいのか、間違っているのか、 考えさせられてしまいますよね。 本や映画に詳しい大倉眞一郎と、複数のメディアに携わる編集者・プロデューサーの原カントくんが、大人が興味を惹かれるモノについて縦横無尽に語り合う。

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濱野さんは10代の終わりから20代にかけて、パートナーから凄絶なDVを受けた。

『聖なるズー』著者、濱野ちひろさんインタビュー。「愛とは対等性の追求だと、彼らは言います」

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そんな濱野さん自身の世界が広がるというか、自分の恋愛とかセクシャリティの感覚がどんどん揺さぶられていくさまが『聖なるズー』で綴られているんです。

「ズーの話はセックスの話だと、みんな考える。