どこか闇をはらんだビターエンド…個人的には大変楽しむことができた。 車に乗るときは足や手の位置が決められ、会話もNG。
夫婦喧嘩中に出会って夢中に 私にとって2020年の2大コミックは『鬼滅の刃』と、この『妻が口をきいてくれません』でした。 美咲が口をきいてくれなくなった当初は家庭に向き合おうとしていた誠だったが、それも長続きせずに休日は若いアイドルのライブにうつつを抜かすようになった彼をおいて美咲と子供達が三人だけで遊園地に行くのも仕方がないと思う。
マンガの中で 夫の相談をうけていた 丸山さん(伊東さん)が 「同じ女性だけど妻の気持ちが分からない・・・」 と言っていましたが これは作者である野原広子さんの 気持ちでもあったようです。 表面的にノロケまくっている誠に合わせているものの、美咲はどこか冷めてしまっている。 やっぱり本気で離婚を考えていたわけではなく、美咲や反抗的な子供達に何か言ってやりたかっただけなのだろう。
18徐々にその心の内が明かされていくところです。
不倫とかDVなら被害を訴えて次の行動に移しやすい。
「話を聞いたりネットで調べたりして感じたのは、夫を無視する女性はロマンチックな人なんだろうなということ。 …やはり、一度マイナスに達してしまった愛情はもう元に戻らないのだろう。
そういう人はおそらく、人生を「面」として捉えている。 満足満足。
単行本の帯キャッチは「離婚よりも、生き地獄」。
無遠慮な夫の一言に、眉間に皺が寄ったり思わず動作を止めてしまったりする瞬間。 美咲と具体的に離婚について話したり同意を得たわけでもないのに、自身への態度が悪い子供達に当てつけの様にあえて動揺させるため、そして『ママはひどいよ』と同情を引くかの様に言うのだ。 やっぱり記憶に残っている出来事というのは、それだけ心に刺さったことだと思うんです。
15逆に、いくら教則本通りにそつなく踊れているとしても、また観客から拍手を受けているとしても、踊っている本人たちが楽しくないなら、即刻、パートナーの手を離して、次の「点」に移るべきだ。