その後は、この猫を北向きの部屋に出すこともせず、大切にかわいがった。 「毛虫は、毛などはかわいらしいけれど、 虫にちなんだ詩歌や故事などが 思い浮かばないので、もの足りない。
6たいそうかわいらしい猫だこと。
ただ、母君が生きておいでになった時から召し使っている童女で、気のきいた女を後見(うしろみ)と呼んで召し使っていた。 「人はすべて、つくろふところあるはわろし。 女御のご様子と異ならないのを、(明石の君自身と)思い比べると、やはり異なる身のほどである。
( 2 ) 親たちは、「いとあやしく、さま異におはするこそ。
この姫君がおっしゃることには、「人々が、花や蝶やとかわいがるのは、あさはかで不思議なことです。 スポンサーリンク 『竹取物語』は平安時代(9~10世紀頃)に成立したと推定されている日本最古の物語文学であり、子ども向けの童話である 『かぐや姫』の原型となっている古典でもあります。
車の中に王と思われる人がいて、屋敷に向かって、『造麻呂よ、出てこい。 [原文] 三の君に御裳(も)着せ奉り給ひて、 やがて蔵人少将(くらうどのせうしやう)あわせ奉り給ひて、 いたはり給ふこと限りなし。 また、ご感想やご質問等ございましたら、遠慮なくお寄せください。
7さて、「我身にたどる姫君」の山場の一つである「姫君は何者なのか?」問題の解答がほぼ出ましたので、以下で答え合わせをします。 」と北の方のたまへば、時々教ふ。
夏の御方の、時々にはなやぎ給ふまじきも、宰相のものし給へばと、 夏の御方(= 花 はな 散 ちる 里 さと )は、何かにつけて華やかになられまいけれども 、宰相 (=夕霧) がいらっしゃるので (安心だ) と、 皆とりどりにうしろめたからず思しなりゆく。
7『それなら一緒に連れて帰るのはやめることにした。
意味は「はっきりと」。
「源氏物語」の主人公。 」とて、眉さらに抜き給はず、歯黒め、さらに、「うるさし、きたなし。
玉水は来《き》し方《かた》行く末に思いを馳《は》せた。
9 にて 断定の助動詞「なり」の連用形+接続助詞「て」。 気味の悪い様子の毛虫をおもしろがっているそうだと、世間の人の耳に入るのも、たいそうみっともない。