そのエピソードが著書『銀色夏生 その瞳の奥にある自由』に記されている。 古本屋に行って、銀色夏生の詩集を探した。 『ひょうたんから空』という続編も出ていますので、この小説が気に入ったならぜひどうぞ。
そうした中で女性の心が詠まれていきます。 人にはゴミのようでも私には宝」 多かれ少なかれ人には このような「自分だけの宝」 があると思います。
他の誰でもなくて自分にとって必要不可欠だった喜びこそ古くも取り帰すべきだと僕はいいたい。 その場限りで忘れてしまうような一瞬の感情を、何度でも目で見て心で感じることができる写真詩集は、疲れた体と心にじんわりと沁み込みます。
だからこそ「あなた」も知らない顔で済ませるばかりの相手とは呼ばれないんだ。 恋愛詩として読めるのは受け取られたイメージの外観的な要素でしかないと気付いてから本当に素晴らしい詩人の言葉が散りばめられた詩集だと あの空は夏の中を考えるようになった。
1990年代この人の詩集を 持っている女性を多く見かけました。 そもそも私が取材に呼ばれたことにも、もっと別の意味があったのではないかとすら思えてくるほどスピリチュアルで不思議な時間だった。
沢田研二 「晴れのちBLUE BOY」、小泉今日子 「サーチライト」、松田聖子 「Vacancy」など挙げたらきりがないほど。 取材終わりにカメラマンが「取材中、あまりに神々しい雰囲気で二人に近づけませんでした」とつぶやいた。
1そしてそういった人生行路を、隠すことなくあけすけに語る女性でもあるのです。
海、マサーグース、猫、人形、花など、モチーフは多岐にわたり、童話を読んでいるかのような心地よさがあります。 その言葉たちを拾い集めてはそっと心の引き出しに仕舞う。 女子のバイブルといってもよいほど 女子の心を鷲掴みにした といっても過言ではないはずです。
7どこか懐かしさを覚えるイラストとストレートな言葉が一体となり、センチメンタルな気分に浸れます。 まさしく「読むというより感じる」一作です。
真っ直ぐに突き刺さる言葉に、涙があふれてしまう人も多いはず。 彼女の詩は一貫して、飾りのない言葉で書かれています。
作品を見てもらいたかったので。 「好きと嫌いと優しいとかっこいいと素敵とまたねで出来上がった私たちに車がつっこんで、だれかが死んで、そのうち恋がうまれて、そのうち子供ができて、そのうち誰かがまた死んで、だれかが死んで、老いて、全員いなくなって、次の子たちが走り回る」(『夜空はいつでも最高密度の青色だ』「星」より引用) この詩集では、筆者の「好きなもの」と「嫌いなもの」がはっきりと描かれていて、自分の「好きなもの」や「嫌いなもの」と比べながら読むのも面白いと思います。