2人が交錯しながらも、夫婦として『本当の幸せ』を見つけていく。 結末のネタバレとは、じつは最初の一行にあると言えます。 すると、 園子は治療に専念するわけでもなく、毎日のように 哲雄に性行為を求めるようになり、そしてラブドールの新作に苦悩していた彼に 「わたしをつくって」と懇願するようになるのです。
3夫の職業を知っていたにも関わらず、本人に問い詰めることもせず夫を支えていた園子の優しさや懐の深さは、学ばなければいけないところが多いですね。
夫婦生活を描いた物語としてはよくある話ではあるのですが、やはりラブドールというアイテムが介入することで、非常にエッジの効いた内容に仕上がっていますよね。
園子はガンを患っているため、別れ話をしたのです。 映画【ロマンスドール】嘘と秘密を抱えた夫婦がたどり着く「本当の愛」 Cinemercato. 小説では、哲雄が海に行き、海岸に打ち上げられた空気式のダッチワイフ(ラブドール)を見て「すげえ、ブス」。 結局、理香にとってもまた、哲雄は浮気相手だったのです。
3夫婦生活とラブドールがどうリンクし、物語を紡いでいくのかにも要注目ですよね。 思い切って告白したことが功を奏し、恋人関係になった2人は平穏な毎日を過ごし、やがて結婚することとなる。
キャストには主人公・北村哲雄役を『嘘を愛する女』『億男』の高橋一生が演じ、妻の園子を『長いお別れ』『宮本から君へ』の蒼井優が演じています。
主題歌も合っていて感動的でした。 ただラブドール=ダッチワイフに手を出すことは、これから一生出を出すことはないな、と思います。 次回の「永遠の未完成これ完成である」は… C 2020「記憶屋」製作委員会 次回の第3回目に取り上げるのは、映画『記憶屋 あなたを忘れない』の原作。
8目の前におふたりが来てメディアの写真撮影という奇跡。 初めて工場を訪れた哲雄は、女性の人形が仰向きに何体も置かれ、足を少し開き、手を空へと伸ばす姿に不気味さと滑稽さを感じるも、何よりそのレベルの高さに驚きます。
久保田とは長い付き合い。 久保田商会は小さな工場で、そこにはラブドールの胴体がずらっと並んでいました。 そんなある日、父親が病気になったといって園子が家を空けます。
4「すけべで、いい奥さんだったなあ…」。 この二人の共演は、岩井俊二監督作品の「リリイ・シュシュのすべ て」以来19年ぶり。
激しさだけでなく、淡々とした日常の中で本当の愛が見えてくるような、ある意味究極の作品だと思っています。 愚かとするか、まだ気づいただけでもまだマシとするべきか。
2家の外でセミが鳴くころ、北村哲雄の妻・園子がその命を終えました。 最後まで愛されて最後まで一緒に居られて…哲雄にとったら辛いのかもしれませんが、最後まで一緒にいられたことは、この先ずっと忘れることはないでしょう。