登場人物たちの絡み合った恋愛模様が描かれています。 色々と難しい感情が入り混じったお話でした。
でも自分に心を開かない真歩を見て、 記憶を失くす前に自分がどんな酷い事をしてきたのか考えるようになるのです。 それぞれのキャラが不完全で、完璧な人間は誰もいなくて、それぞれの葛藤があり、それが人間らしくて心鷲掴みにされました。
純粋なその思いに胸を打たれることでしょう。 詩織と明夫はずっと両想いだったにもかかわらず、お互いに兄妹で家族という罪悪感から素直になれずすれ違いの日々。
昔をなかったことにしたいから黙っていた、詩織の気持ちを考え自分も知らないふりをしようとする明夫に「一度くらい本心を晒せ」というのは明夫の友人大樹。 登場人物それぞれの、フィクション(しかも少女まんがの)とは思えないドロッドロの人間味溢れる心理描写にゾクゾクしました。 さらに、物語の途中で、明夫と詩織は血が繋がっていないことが判明します。
やっと素直にお互いの想いを受け入れられます。
彼を取られたくないという一心で、大暴走してしまうシーンがあります。
家族の記憶すら失くしてしまったせいか、詩織は兄の明夫と打ち解けるうちに、明夫に恋愛感情を抱きます。
こうしてあげなきゃいけない気がする…と思う詩織。
— 38 kakitaikotokaku 全11巻 記憶喪失によって虚無感を抱く主人公の詩織とそれを救う兄あーちゃんのお話 記憶をなくす前の詩織はビッチなんだけど、それはあーちゃんに対する思いが強すぎてでも報われないからもがいているんだとわかってくると切ない。 詩織の卒業式の日、明夫は詩織に自分の本心を告白。
【このレビューはネタバレを含みます】 記憶喪失の主人公視点なので、ミステリー漫画を読んでいるみたい。 離婚をきっかけに母親は家を出ていき、その後4人で暮らしていましたが、父親は病気で亡くなってしまいました。
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