32 今めかしき シク活用の形容詞「今めかし」の連体形。 髪ゆるるかに、いと長く、めやすき人なめり。
この座っている女房が、「いつもの、うっかり者(=犬君のこと)が、このようなこと(=雀を逃がしたこと)をして叱られるのは、とても気に食わない。 簾すこし上げて、花たてまつるめり。
清げなる大人二人ばかり、さては童女ぞ出で入り遊ぶ。
少納言の 乳母 めのと とぞ人言ふめるは、この子の 後 うしろ 見 み なるべし。
現代語訳 (春は)日もたいそう長いから、 (源氏の君は)する事もなく退屈なので、 タ方のひどく霞んでいるのにまぎれて、 あの 僧都の坊の 小柴垣の所にお出かけになる。
童女と腹立ち給へるか」とて、尼君の見上げたるに、すこしおぼえたるところあれば、「子なめり」と見給ふ。 単語が違っていたりするので、ウェブサイトで探せたとしても、『大島本』が元になっていると訳が違ってきちゃうんですよ。
終助詞 お役に立てましたらランキングをクリックしていただけると大変うれしいです。 髪は扇を広げたるやうにゆらゆらとして、顔はいと赤くすりなして立てり。
4(その尼君の顔に)少し似ているところがあるので、(その泣いている少女は)尼君の娘なのだろうと(光源氏は)御覧になる。 2 の 格助詞の同格。
ただ今おのれ見捨て奉らば、 いかで世におはせむとすらむ。
情けないと思う一方で、男女の情趣を知らない強情な女とは見られまい、と思っている。 どういう人であろう。
かばかりになれば、 いとかからぬ人もあるものを。 このゐたる大人、 「例の、心なしの、かかるわざをしてさいなまるるこそ、 いと心づきなけれ。 尼君は髪をかきなでながら、 「髪をとかすことをいやがっていらっしゃるけれど、 きれいな御髪ですこと。
からすなどもこそ見つくれ。 4 霞みたる マ行四段動詞「霞む」の連用形+存続の助動詞「たり」の連体形。
女御は、上の御局にそのまま参上なさったので、人の少ない気配である。 「この世にののしりたまふ光源氏、 かかるついでに見たてまつりたまはむや。
12どのようして、お手紙を差し上げられるでしょうか。