勇者 辞め ます。 勇者、辞めます ~次の職場は魔王城~

勇者、辞めます (1)

ます 勇者 辞め ます 勇者 辞め

豪奢な赤いドレスのいたるところが無様に破けている。 「一度やってみたかったんだ、魔王役。

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耳が微かな音を捉えた。 手には竜族に伝わる金剛不壊の聖剣、カラドボルグ。

勇者、辞めます (1)

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ですが、物語はそんな勇者が壊滅させた魔王軍の下へ図々しくも再就職の面接にやってきた! というツッコミ必至なシチュエーションからはじまります。

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ほんわか。

勇者、辞めます (1)

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かわりに、砕かれた竜鱗も痛々しいエドヴァルトの巨体がゆっくりとこちらへ迫ってくる。 畏怖される為政者と恐怖される悪者、どちらに視点を当てるかで「魔王」って称号が持つ意味は変わってきますが、その点、この作品の魔王「エキドナ」さんは悩みながらも進む指導者としてのヒロインを書ききってます。

3
良い感じだ。 あったわ。

勇者、辞めます

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読者もそして主人公自身も、個の力の限界を知らされます。 これ……これは知っている。

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そんなわけで、この巻では魔王傘下の四天王のうち女性ふたりとの無防備だったり、天真爛漫だったりするワンショットが読者の目を惹きつけます。 いや、かなり遅れて、ようやく声なき声が聞こえてきた。

勇者、辞めます ~次の職場は魔王城~

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絶対命令も、《思考マスキング》も、とっくの昔に無効化されていた。

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主人公最強系ではあるのですが、戦闘シーンが沢山あるわけではなく、職場改善と勇者の生き様と思想がメインなお話しです。

勇者、辞めます ~次の職場は魔王城~

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だから時間がないんだってば。

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イラストを担当された天野英さんの力量もあってキャラを立てつつ、異性の同僚、思い寄せられる妹分、年の近い(?)悪友、互いに尊敬しつつ心地よい距離感、など、ライトノベルの文法に乗っかりつつ、長い時間を共有した一体感を読者に提供してくれます。