プラド美術館の至宝「ラス・メニーナス(宮廷の侍女たち)」は、その尽きぬ謎によっても人々を魅了し続けている。 このように多重的空間がこちらを指示しており、それが絵の複雑さを増している。
逆に青色などは、ウルトラマリンという 宝石が原料だったりするので、とっても高くて、貴重なものでした。 マルガリータ王女をことのほか可愛がっていたといわれるフェリペ4世は、夫妻でマルガリータ王女の様子を見に来たところなのかもしれません。
19彼はもはや「鑑賞者」という一般的概念でもなく、ただ絵を見て、絵に見られている一つの存在になるのである。
バルボアは、王から王女への 「プレゼント」のようなものであり 自由はありません。
中央のマルガリータ王女の左の侍女がドーニャ・マリア・アウグスティーナ・デ・サルミエント、右の侍女がドーニャ・イザベル・ベラスコ。
私たちの今の社会の中でも存在しないでしょうか? 当たり前のこととして 行っている行為、思想、制度。 画家ベラスケスは僕らから見て左手にいる。
いや、いや、そんなはずはない、本作はマルガリータ王女がスペインの継承者だということを内外に示すため描かれた政治画だ、云々かんぬん。
王族と共に描かれた慰め者たち ベラスケスは宮廷画家としてフェリペ4世や王族関係者の肖像画を多く手がけたほか、宮廷に暮らす慰め者と呼ばれる道化や矯人たちの肖像画も残しており、この『ラス・メニーナス』にも2人の慰め者が描かれています。
後ろで一同を冷ややかに眺めているゴヤの目には、彼らの豪華な衣装とは対称的な空虚な内面が映っていたのです。 描かれた画家を描く画家 ベラスケス本人 を描く事は、やはりできないのである。 二人はちょうど絵のポーズをとっているところから、ベラスケスが描いているのは二人の肖像画であることがわかります。
夫妻の鏡面、ミシェル・フーコー 言葉は不器用だから、一つずつ要素を潰していこう。 特徴的なのは、扇の背後の、鏡に映った王夫妻であり、扉をあけている男だ。