ジャスティンサッコ。世界最大のツイッター炎上事件―ネットリンチで人生を破壊された人たち｜光文社新書

1ツイートで炎上・解雇に…ネットリンチを楽しむ“善良でヒマな皆さん”

「11時間のフライトの間に世界一の有名人になった」大事件「アフリカに向かう。芸能人のブログが挨拶と手料理ばかりになりがちなのは、それが一番燃えないからだ。顔がある人の有名税は高い。

ビドルは「ジャスティン・サッコがあまりに短時間のうちに転落していったので、驚いた」と私に話した。ビドルは口からでまかせで調子の良いことを言ったのではないと思う。

でもロンドンに帰って来たね！」そして乗継直前のツイートはこうだ。ある女性の冗談ツイートが、人種差別的だとして大炎上し、彼女の名前はツイッターの全世界トレンドランキング一位となったのです。

サッコが店で席に着いて、最初に私に話したのがそのことだった。

ひとびとが求めていたのは、「バカなニューヨーカーの白人女」が人種差別の罪で正義の鉄槌を下され、空港に着いたとたんにすべてを失うドラマだった。だが、相手が実際には非人間的な人物ではない場合、二つの相矛盾する認知が同時に生じることになる。考えられる原因を見てみましょう。

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高度に発達した科学技術は魔法と区別がつかないというけれど、これぞまさに現代を代表する黒魔術といっても過言ではないだろう。ビドルは、自身の一万五〇〇〇人のフォロワーに向けてそれをリツイートした。

少しは褒めてもらえると思ったのに誰も褒めてくれない。

私としては、それではあまりに残念だし、あまり良いことではないと感じた。ある人はTwitterに。

彼女のツイートに対する非難のリプライが続々と書き込まれていたのである。

インターネットは弱い人が強いインターネットで最も強いのは、顔のない弱い人だ。母は客室乗務員をしていました。炎上やリンチはどのように広まったのか。

1、2時間のうちに、女優のケリー・ワシントンから、機内インターネットサービス〈ゴーゴー・インフライト・インターネット〉、慈善団体エイド・フォー・アフリカまで、膨大な数の人が HasJusineLandedYetをつけてツイートした。