杉浦日向子。杉浦日向子の一覧

追悼の森/杉浦日向子さん死去

2005年7月22日、下咽頭癌のため死去した。美しく不幸な生い立ちの女性主人公が、幸せな家庭に執着して徐々にバランスを崩していく……。デビューしてしばらくは、とともにのアシスタントをしていた。

家業を手伝いながら、手描きのの勉強をする。

杉浦は思う「東京はいつでも原野に戻る用意があるように思われる」江戸のたび重なる大火、明治以来の近代化、大震災と東京大空襲と焼け跡からの復興。」と形容しているのが好き。

「あのキリッとした繻子のフンドシに男の色気を感じるんです。

また、担当女性編集者と2人での粋な珍道中を描いた、体験エッセイ集三部作『東京イワシ頭』『呑々草子』『入浴の女王』も発表する。子供時代は「・・、ではなく、・・味噌おにぎりだった」とも記している。私的な視点で気ままに安治の絵を見ている半面、安治の絵を「絵ではない、まして写真でもない。

稲垣史生に時代考証を学ぶ。

時代考証が確かな作品で、その作風は文芸漫画と呼ばれた。そんな気持ちだ。こんな言葉に思わずぐっときます。

『東京イワシ頭』• 『いろはカルタに潜む江戸のこころ・上方の知恵』（1998年、小学館）- 共著／• 江戸通の漫画家の杉浦は、時代考証家の稲垣史生を師としていたのである。

もちろん他にもたくさん好きな句がありますけどね。その杉浦がとりわけ傾倒した浮世絵師が、明治初期に活躍した井上安治であった。

とは無関係である。

『コメディーお江戸でござる』（NHK総合テレビ）では江戸の歴史、風習についての解説コーナーを担当していた。９９話で連載が終わっているあたりがある意味心憎い（笑）。他の作品に比べて理解しにくいが、これは読者を遠ざけているのではなく、読者の想像に委ねられていると見るべきであろう。

『』（1983年、青林堂、のち、）• 同じ『ガロ』出身の、と「ガロ三人娘」と呼ばれるが、徐々に他の雑誌等でも執筆するようになり、の「江戸ブーム」も追い風となり、人気を集める。『杉浦日向子のぶらり江戸学』（、）• も好きで、・・のテープなどはすべて揃えていた。

漫画家・江戸風俗研究家・文筆家としてテレビでも活躍した。細見というのは「吉原細見」という吉原遊廓のガイドブックです。これから想像できることは、吉原というところが、今で言えば芸能界みたいな場所でもあったということですね。

漫画家、江戸風俗研究家、エッセイスト。

『師弟』講談社文庫• どんな表現もエンタメに昇華できるという確信は、役者に力を与えてくれるのだ。

荒俣の女性問題が原因で、半年で離婚。ただ、この川柳の面白いところは、そういうガイドブックを、女房が見て「こいつだ」と言っていることですね。

作品 [ ] 漫画作品リスト [ ]• さらに主人公が娘に手を上げだし、「この先は読むのが辛いかな」と思いはじめる頃、絶妙なタイミングで被害者である娘のターンに切り替わる。高校時代の杉浦の放浪癖は相撲見物にとどまらない。

単純に「悪所」というわけではないのです。