「殿下の噂は流れているが、それはお前には関係無い」 「…父上?」 そして、イゼキエルはロジャーの手の怪我に気が付きました。 (優しい・・) 『おやすみ、姫様。
16彼は久方ぶりに戻られましたが、また2、3日前に出てしまいました。
(いや、いま重要なのはそこじゃない。
論旨から外れた質問をなさる意図を理解することが難しいですね」 アタナシアかっこいい……堂々としてるの本当に女王様…… 「忠実な皇室の家臣として、確認しなければならないことがあるからです」 それでも立ち向かうアルフィアス公爵。 剣を持ちアタナシアの前に立つが困惑を隠せないフィリックス。 でも、アタナシアならあり得る。
木陰からその姿を見たアーティは「これが本来のあるべき光景だ」と考えます。
すぐさまアタナシアが、どうしたのと笑顔で顔を覗き込み、一緒に見ようと誘い出す。 『なら、なんで陛下は死にかけているんだよ。
8』 『お父、、 陛下は何か召し上がらないのですか?』 沈黙に耐え切れなくなったアタナシアがクロードに問い掛けます。
ただ、思うに、 俺の塔に入り込んだ奴と同一人物だな。
「噂ですか?」 フィリックスは辺りに誰も居ない事を確認してから口を開きます。 ひと口飲んだアタナシアは 『この香りが好きなんです。