脳血管の病気 未破裂脳動脈瘤をまとめる by NHK 今日の健康
この脳動脈瘤が破裂すると、脳を包んでいる「くも膜」という膜の内側に出血を起こします。
6胸腔内の動脈瘤は胸部大動脈瘤と呼ばれます。
血流障害を起こした動脈瘤内では血栓が形成され、コイルの代わりをしてくれるというものです。 治療には開頭手術と血管内手術があり、それぞれの手術の長所・短所と、患者さん一人ひとりの動脈瘤の特徴を考慮して選択します。
18たとえば、近年では国土交通省が「自動車運送事業者における脳血管疾患対策ガイドライン」を策定して脳健診の活用を呼びかけていることもあり、バスなどの運転従事者が脳ドックを受診した際、未破裂脳動脈瘤に気づくことがあります。
手術を受けた場合も同じ生活を送れますが、破裂を気にすることなく生活できるところが経過観察との違いです。 最近、脳動脈瘤のなかの血液の流れを可視化して破裂のリスクを予見しようとの試みがなされています。 また水頭症といって頭の中に水がたまってしまう合併症も時おり見られます。
10また、遺伝や喫煙、過度な飲酒、高血圧などが発病に関係していると考えられています。 経過観察中は、し、をお持ちの方は治療をしっかり受け、大量の飲酒を控える必要があります。
大きさの割に破裂しやすい動脈瘤として、2003年に発表された国際共同研究（ISUIA）では、「椎骨脳底動脈や、内頸動脈の後交通動脈分岐部に発生した動脈瘤」などがあげられています。
13動脈硬化とは血管が硬くなって弾力性を失う病気ですが、動脈硬化が進行すると血管に大きな負担がかかるようになるため血管の分岐部などの一部の壁が外側へ飛び出るように動脈瘤を形成すると考えられています。 すると症状はなくなり、元の状態に戻りますが、治療で動脈瘤の両側を閉塞すれば危険だとわかったわけですから、この場合は、親血管が栄養を与えている部位に別ルートで血液を送るバイパスを作っておいてから、トラッピング術をします。
とはいえ、小さいものはやはり破れにくいといえます。 未破裂脳動脈瘤が発見されてもすぐに手術せず、血圧のコントロールなどを行いながら経過観察する方が多いです。 環境要因のリスクは3つです。
残る3分の2の患者さんについても、そのまま放っておくと、再出血といって2度、3度と出血を繰り返してしまい（1回の再出血によって2分の1の人が亡くなるといわれています）、結局命を救えません。
動脈は、脂肪沈着物などの閉塞によって損傷を受ける可能性があります。 残念ながら、薬で脳動脈瘤を閉塞する方法は現在のところありませんが、高血圧の治療と禁煙は必ず実行してもらいます。
6後下小脳動脈の血流は治療の工夫によって大体の場合、残すことができますが、閉塞すると同側の小脳が脳梗塞になり、運動失調をきたしますし、広範囲の場合は意識障害をきたします。